愛郷 --- 上信高原民話集


01 天狗の炭焼き ■キーワード検索■
02 蹴鞠神社と音無川
03 猿の嫁さん
04 ほととぎすの兄弟
05 狐と狸の赤川合戦
06 カッパのくれた千金丹
07 熊四郎と大蛇
08 弘法さんのさかさ杉
09 へっぴり爺さん
10 平松爺さんのすかし眼鏡
11 寅猫親分と雀たち
12 二人のお大臣と泥棒
13 禅定坊主と梅の木
14 正作おんじいと神主
15 浅間山の赤鬼
16 化け猫の恩返し
17 とりあげ婆さんとめめづのめんめ
18 でえらん坊

は じ め に

 上信高原は群馬県と長野県の県境にあって、浅間山、四阿山、白根山の山脈に囲まれた高原です。
わたしたちの生まれ育ったふるさとの、この美しい高原の村には昔から数々の昔話が語り伝えられて来ました。
子供の時におじいさんおばあさんから聞いた昔話。
それはさながら、愛のゆりかごの如く、なつかしい思い出であります。
世は移り変わり現代の家庭には、ともすれば昔話はもう聞かれなくなろうとしています。このような時代の流れの中に今一度、子供たちに、おじいさんおばあさんの「むかし、むかしあったとさ」と遠い祖先から語り伝えられた昔話を見いだし、いつまでもいつまでも語り伝えて欲しいと思います。


19 天狗のうちわとだあそうか
20 狐の嫁いり
21 将軍浅関野の巻狩
22 馬鹿につける薬もくそもねえ
23 はりつけ坂
24 お地蔵様と丁半ぶち
25 いんごう銀次
26 木曽義仲の落人
27 鬼女を嫁にもらった欲深男
28 お地蔵さんが歩いてくる
29 田代村ジャガタラ薯(いも)の由来
30 仁平おんじい
31 石になった狐
32 白い鹿と白い蛇
33 万座のたけおんじい
著 者 民話研究会 唐沢雅夫 松本今夫
挿 絵 黒岩麻利子
転 写  土田武司(正誤表exlファイル
発行者 黒岩麻利子
販売元 日進館 万座温泉ホテル
群馬県吾妻郡嬬恋村干俣万座温泉2401
TEL 0279-97-3131
34 上信高原の民話年表
35 上信高原の民話刊行の特色
36 上信高原の民話地図
  
発 刊 に よ せ て
 口から口へと語り継がれてきたいろいろな地域の昔話を聞き集め、ここに本として発刊させていただくことができました。
こうして本としてまとめる事によって、より多くの方々に嬬恋村の新たな名所や人々の人情を知って頂ければ幸いです。
自然に優しさと厳しさがあるように、人にも喜びと悲しみがあります。
民話は人々の生活の中から生まれます。
民話は親から子への愛と夢の贈り物です。
民話は語り継がれます。
最終の物語として、私たちの故郷から交通事故が無くなることを祈りつつ、義父の事を書かせて頂きました。
長野原警察署長様の深いご理解とご支援を頂きまして、この本の売上金の一部を交通安全の為の基金としてお使い頂く事となり、重ねて嬉しく思っております。
どうか多くの方がこの本を手にされ、民話の世界と共に今の世にも限りない愛のご協力を賜りますように心よりお願い申し上げます。
日進館 万座温泉ホテル 女将 黒岩麻利子

大正初期の日進館