嬬恋村インタープリター会
インタープリター養成講座を実施
嬬恋村インタープリター会のインタープリター(自然観察・解説員)養成講座が8月8日から10日の3日間、「北軽井沢照月湖アラビアン・ホース・ランチ湯沢」を会場に実施された。これには、県内外から自然観察や野外活動などに関心をもち、今後の活動につなげていきたいという人たち15人が受講。自然体験活動や登山講座、さらに「自然の理解」「人と自然、文化の関わり」、安全対策、普通救命術まで多岐にわたって専門家の講習を受けながら、研さんに励んだ。
≪1日目≫ ※第1日目、2日目は山口岩美会員が報告します。
会長あいさつ 養成講座の開講に当たって、インタープリター会会長、嬬恋村
観光商工課
の下谷通課長があいさつ。このうち会長は「温暖化などの異常気象が実感される昨今、講座で学んだことを、環境保護、自然保護の活動にも生かしていってほしい」などと語った。
普通救命講習・AEDの扱い 吾妻広域消防本部長野原分署から救急隊員が出席し、安全対策?として普通救命講習・AED(自動体外式除細動器)の使用法等を講習。参加者は手順に従って人工呼吸など心肺蘇生法を学んだ後、AEDを使って実技研修を行った。
現場の応急手当術 長年海上自衛隊の衛生科隊員として現場で活躍した経験を持つ本会副会長の小林勝三さんが担当、安全対策?として実際の応急手当術について研修を行った。ここでは、参加者どうしがペアを組み、小林さんの指導を受けながら、止血法、脱臼・捻挫の場合の処置、三角巾、包帯の使い方、テーピングなどを体験実習した。
 対象となる参加者のことを知る 自然体験活動の理念 CONE(自然体験活動推進協議会)トレーナーで、日本ネイチャーゲーム協会公認トレーナーの国田裕子さんが自然体験活動などについて指導。まず「対象となる参加者のことを知る」ため、参加者は野外の出て自然と触れあいながらネイチャーゲームを楽しんだ。このあと教室において自然体験活動の理念について講義を受けた。
≪2日目≫
 自然の理解 自然観察大学副学長で、都市鳥の生態研究に取り組む、都市鳥研究会代表の唐沢孝一氏が「自然の理解」ということについて講義。カラスやツバメ、さらにハチなど虫の生態について語り、今や都市のみならず自然環境は悪化の一途をたどっていると指摘。鳥を探そうとすれば、鳥の眼になってその環境を見ることができる。生き物の視点に立てば、同じ環境でもまったく異なる世界が広がるとし、自然保護、環境保護の大切さを訴えた。
 自然体験活動の基礎知識・指導法 プリグラムの作り方 環境カウンセラーで環境教育プログラム上級指導員などを務める笛木京子さんは、ネイチャーゲームなどフィールドでの実技を交えながら、自然体験をこどもたちと一緒に楽しむために、指導者としてどのような心構えが必要かなどを確認。実際にプログラムを作り、それを発表し、評価しあうなど、白熱した議論が繰り広げられた。
(※ここまでは山口岩美会員が作成報告しました。)
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