8/6〜4日間 全体指導者研修風景(1)
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嬬恋村インタープリター会主催の<小学校長期自然体験活動指導者養成講座【補助指導者研修】>が8月23日に行われました。
私は8月6日より4日間行われた<インタープリター・リーダー養成講座【全体指導者研修】>の初日にこの講座をすでに受講していたのですが再受講することにしました。
8/6〜4日間 全体指導者研修風景(2)
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この一連の養成講座を受講するにあたり、正直なところ何の前知識もありませんでした。2000年頃から嬬恋村の別荘に来るようになり、年々こちらで過ごす時間が長くなっています。何といってもこちらにいるとよく眠れます。そして窓の外を眺めたり、林の中を散歩したり、温泉に行ったりしているだけでも自然体験としては十分満足でした。ところがこちらに長くいれば居るほど花や草木の名前を知らない事に気付かされ、また周りを見渡せば名山がズラリと連なっているのにあまりよく名前さえ知らないありさまです。
宝のような自然に囲まれているのに、ただじっとしているのはもったいないと思っているときにインタープリター会のことを知ったのです。
8/6〜4日間 全体指導者研修風景(3)
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ここに行けばきっと何かを教えてもらえる!
まさに自分がネイチャーガイドを必要としていながらの受講でした。とりあえず行ってみたというところです。ところが講座を終えてみるとリーダーとしての認定書や修了証が授与されて少しとまどうことになりました。しかしこの講座の受講前と後では全く違う自分がいたのも事実です。
8/23 補助指導者研修風景(1)
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8月6日初日の大西貞弘先生(清泉小学校)の講座はこの企画の重要性を理解するうえで必要な、膨大な知識をわかりやすくまとめた内容で受講生を惹きこんでいました。
子供たちをめぐる現状には目を覆うものがあります。あたり前のことがあたり前でなくなったこのさき日本はどうなるのだろう? と危惧するこのごろですが、このような<自然体験活動計画>があることを知りまんざらでもないと思えるようになりました。大人が責任をもってやるべきことがここにも提示されていたのです。
8/23 補助指導者研修風景(2)
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実際、インタープリター会を運営していくうえでも中心になっている方々のご苦労は大変なものがあると想像しますが、このようなグループの力がこれからの社会を底から支える一助になっていく感を強くしました。
(実現には実務的な問題や困難もいろいろありうるという説明もありましたが。)
この計画がぜひ実現されるように願わずにはいられません。 間接体験中心の子どもたちにとって自然体験は本当に必要だと思うからです。
その際には微力ながらお手伝いができるように準備をしておきたいと思うようにもなりました。
8/23 補助指導者研修風景(3)
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小学生を対象にした内容にもかかわらず、多くの事柄がそのまま大人にも置き換えられることがあるように思ったことなどや、目の前だけの結果を求めず、ずっと先まで見越して忍耐強く生徒を見守る姿勢には感動しました。
私の中にも<種>がまかれたと思います。日頃考えざるを得ない社会問題や不安などが時差を経て子供の教育問題といかに密接に関わってくるかということがわかり、いろいろな場面で子供たちが被害者として存在していることに気づき心が痛みます。
この講座では目からうろこが落ちる思いをたくさんさせられました。すべてはつながっている思いを強くしました。
8/23 補助指導者研修風景(4)
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8月23日は前回の講座で発見したことや感動したことを忘れないようにという思いで再受講しました。受講生は10人弱ほどの人数でしたがみな熱心に大西先生の講義に聞き入っていました。今回は補助指導員としてもう少し実際的な内容でのお話もありました。若い方たちが休日を返上して遠くから参加していたこともうれしいことでした。
この講座を終了すると<修了証>が授与されますが、これをいただいて何かが一日にできるようになるというものではありません。
これは各人に自然への理解と社会との関わりを自覚させるための儀式のようなものだと思っています。やはりこれをいただくと何も知りませんでは済まなくなります。
8/6〜4日間 全体指導者研修風景(4)
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大西先生のみならず講師の方々は皆さま種まきをしているように思えました。
このたびはありがとうございました!
たくさんの芽が出て大きく育つことを願いつつ。
嬬恋村インタープリター会会員 高草木明美