『湯の丸山レンゲツツジ群落』天然記念物指定時の意義

  1. レンゲツツジは日本の固有種で、国内各地に生育するが、この地域のレンゲツツジ群落の分布面積が他に比類ないほど広く、開花期の大群落は真紅の焔(えん)で美観は表現するのに困るほどである。
  2. 分布高度が2,000m以上に及び、中部日本のレンゲツツジの分布高度の極限にある。
  3. 地形が変化に富み、ズミ、シラカンバ、カラマツ、ヤマドリゼンマイなどの植物群落とレンゲツツジ大群落との関係が自然に保護されていて、植物生態分布上、学術価値が高い。
  4. 地域内のレンゲツツジはいずれも発育が良好で、ウラジロレンゲツツジ、稀にキレンゲツツジ等も含み(現在は消失)、特に普通のレンゲツツジの紅色の濃淡・花の数等に変異が多く、従って個体変異の研究資料として貴重である。

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