万座ジャンボカラマツ林
スノーシューツアー

こんな凄いカラマツ見たことない!?

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国内最大級の草薙カラマツ
カラマツってご存知ですか?
「ああ、カラマツって言ったら、山の高いところに植林している木で、アカマツとは違った樹皮の、まっすぐな樹形で落葉する松のことでしょ?あまり大きくはならないよねえ。」
丁寧なご回答ありがとうございます。…でも、半分正解、半分はハズレです。
「え!どうして?違うカラマツってあるの?」
では、カラマツの本当の姿、万座カラマツ天然母樹林の、マザーツリー達に会いに行きましょう。

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主 催 嬬恋村インタープリター会
日 時 平成20 年3 月30 日(日)
午前の部9:00 〜 11:30(受付8:30 〜) 午後の部13:00 〜 15:30(受付12:30 〜)
※小雨・雪天決行、荒天中止(中止の場合、前日までにご連絡いたします。)
コース 万座カラマツ天然母樹林
集合場所 弦ヶ池前駐車場(万座ハイウェーで万座温泉手前5 キロほどの場所)
内 容 植物群落保護林として指定された類まれな天然カラマツ一斉林を、地元インタープリターの案内で、スノーシューで散策します。日本最大級の天然カラマツをご堪能ください。120 分〜 150 分の散策プログラムです。
定 員 各30 名ずつ(午前の部、午後の部は別に受付いたします)
参加費 1,500 円(当日徴収・傷害保険料込み)、スノーシューレンタルは別途1 セット1,000 円
持ち物 防寒着、防寒靴、防寒帽、スノーシュー、雨具、観察用具、双眼鏡など。スノーシューレンタル希望者は同時にお申し込みください。
申込方法 お名前、ご住所、電話番号、携帯番号、生年月日、スノーシューレンタルの有無をご明記の上、以下申込先まで、必ずFAX かE-mail でお申込みください。
申込先 嬬恋村インタープリター会事務局 FAX0279-97-1216 E メールはこちら
申込〆切 3 月24 日(月)まで
お問合先 担当 木村道紘 TEL0279-97-1216 携帯080-5655-3009
主 催 嬬恋村インタープリター会
共 催 万座温泉観光協会
万座ジャンボカラマツ林スノーシューツアーチラシはこちら(PDF文書)


≪参加随行記≫

万座スノーシューツアー 巨大カラマツ天然母樹林を行く

巨大カラマツを目いっぱい楽しむ

 「わ〜、でけぇ!」「これって、ほんとうにカラマツ?」‐‐初めて見る巨大なカラマツ群に、参加者たちはあ然とするばかり。

 「群馬観光フェア2008」の一環として、嬬恋村インタープリター会主催の「万座ジャンボカラマツ林 スノーシューツアー」が3月30日、午前と午後の2回行われました。

 このうち午前の部には、万座温泉の宿泊客や、マイカーで駆けつけた人など東京、神奈川、千葉、埼玉の各県や高崎市、前橋市の12人が参加。インタープリター会のメンバーで「万座カラマツ天然林案内人養成講座」修了者の赤坂好文さんと竹之内昭子さんがガイドを務めました。

 建築家でもある赤坂さんは、仕事の現場から持参したという古いカラマツ材の板を、「これは約30年前に製材したものです。きっとこの母樹林から採種して育てた子どものカラマツだと思います」と、樹齢300年はあろうかと思われる「大いなる母の木(ショハーの木)」にそっと沿わせ、親子の対面を果たして参加者とともに感慨にふけっていました。

 また、立ち枯れて樹皮が剥けたカラマツのところに参加者を案内し、「この木は幹が捻れながら成長していることがはっきりとわかるでしょ?」と語る。参加者から「建材として利用するのは難しい? 」との問いには、「樹脂を抜き乾燥させるなど製材の仕方によっては、先ほどの板のように利用できます。もっともコストがかかり過ぎますけどね」と、建築家としての専門知識を披露、参加者からは「なかなか勉強になった」との声も聞かれました。

カラマツ林の中を行く 午後のツアーには、草津から若い女性4人と、北軽井沢からクロスカントリースキーを履いた男性が一人参加。 ガイドは、万座の自然に詳しい、森林インストラクターで嬬恋村インタープリター会事務局長を務める木村道紘さん。

 森林の中は今も1メートルから1メートル半ほども積雪があり、スノーシューで踏み入ること10分もしないうちに、いきなり直径1メートルほどもある巨大カラマツ(通称・仁王松)に遭遇。その根元近くの四方、八方から、直径5、60センチメートルはあろうかというような太い枝が自由気ままに伸びており、だれもが「これがカラマツ? 」と不審顔。これには「『「暴れカラマツ』とも言うべきDNAを持ったこのような木もあるんですね」と木村さん。

仁王松の前でしばらくすると、これまた大人の腕で二抱えもありそうな真っ直ぐに30メートル近く伸びたカラマツに出会い、参加者はまたもビックリ。ガイドの木村さんは、「昭和30年代から50年代の記録によれば、真っ直ぐに伸びたこの木からは採種するために球果が盛んに採られたとあります。そのために枝打ちされた跡がいくつも見られるでしょ? だから、これは『マザーツリー』という名前を持っているんです」と語り、同じカラマツでも、性分の良い遺伝子を持ったもの、暴れん坊の遺伝子を持ったもの、人間と同様、様々あることを確認し合っていました。

大いなる母の木(ショハーの木)


篠笛を吹く木村氏このほか、極寒の森で立ったまま凍って裂ける「凍裂」の跡や、それを自分で分泌した樹脂で修復している「自然治癒力」のすごさ、さらには、落雷によって死んでしまったと思われる主幹の横から出た枝が、既に大木と呼ばれるに相応しい大きさに育っているという「生命力」の不可思議さなどを見学。だれもが自然の神秘を実感し、大満足の様子でした。そんな参加者にガイドの木村さんは、持参した篠笛をリュックから取り出して、「ふるさと」など3曲をプレゼント、お別れ前の感動のひとときを演出していました。

写真、文 山口イワヨシ

万座スノーシューツアー 巨大カラマツ天然母樹林を行く参加随行記PDFはこちら



≪当日の様子≫ 撮影:木村道紘

弦ヶ池前 仁王松の前で解説 赤坂好文インタープリター
解説する赤坂さん
ご案内する赤坂さん 大いなる母の木の前で
大いなる母の木の解説 大いなる母の木 大いなる母の木を抱きしめる
カラマツ(外壁)の里帰り 戦国カラマツ 戦国カラマツから移動中
草薙カラマツを見上げる 草薙カラマツ 草薙カラマツに触れる
カラマツ林を歩く むこうに向かって好きに歩きましょう こちらにどうぞ
スノーシューウォーキング カラマツの松脂 まだ新しい松脂
あそこを見てください ダケカンバの一斉林へ しなやぎカンバに到着
カバノアナタケ茶をどうぞ こりゃあ、いいお茶だ。 しなやぎカンバの下で休憩中
午後の部に出発 仁王松でハイチーズ これが世界に行ったカラマツか
長生きしてね 枯れ枝を観察 おや、いい場所が見えているねえ
しなやかな枝ぶり あったまる〜 不思議な場所
暴れカンバの前で 凍裂を観察 カラマツ林を歩く
最後のポイントへ 森の芳香を感じる 枝のトンネルをくぐって


≪事業報告≫ 

当日は一般参加17名、スタッフ5名、会員1名の合計23名のイベントになりました。

今回は、ご自身の好きな木であるカラマツの、そして母樹林のガイドだということで、これまで沈黙を守ってきた赤坂さんがガイドに名乗りを上げてくれました。

ガイドとしては初めてでしたが、これまで会のイベントや研修を十分に受けてきている赤坂さん、初めてとは思えない余裕のガイドっぷりを見せてくれました。さすがお気に入りの木材についてのインタープリテーションだけあって、お話も感情移入した、熱いものを語ってくれました。ガイドの仕方をマニュアル化した方が良いと言う人もいるが、それは違うと思います。それぞれが違うことを言ったって、私はいいと思います。教科書に載っているだけのお話なんか、何の価値があるというのでしょう。本に書いてあることなど、本を書いた人の周囲を取り囲む世界と知識なだけであって、目前に広がる独特の自然風土と歴史と人の作用の蓄積を持って成している風景には、当てはまらないことが多いのです。

もちろん自然環境に関するある程度の基礎的な知識は必要ですが、インタープリテーションの現場においては個々が違うことを言った方が良いのです。自分自身でよく消化吸収できていないような理論を顔を引きつりながら話されたって、参加者が自然に親しもうなどとは、思うわけがありません。少なくとも私はそんなインタープリターさんにガイドされたくはありません。

ガイドが自分自身の目で見、触れ、感じてきたことを話せばよいのです。ただしかし、野山を駆け巡り五感で自然を感じ、歴史や風土をさんざん学び体験してきたにも関わらず、自分なりのメッセージを発することができない方は、インタープリターと名乗るのをお止めになったほうが良いでしょう。はっきり言って向いていません(笑)。

そういう意味でも、自分の好きな材であるカラマツのことを、「私の解釈をお話しましょう…」とお話しする赤坂さんは、このカラマツ天然母樹林のガイドにぴったりだと思いました。また、いい感じの髭面だけでも注目されるタイプなのですが、さらにボディランゲージを使うことで、より参加者を注目させることに成功していました。

午後からは私がガイドを担当しました。私はこの森で特に感じているのは、通直な樹木は、あまり長生きできない。どんな枝からでも図太く幹に成り上げれるような、生命力に満ち溢れた樹木が巨木となりうるということです。幹が通直なカラマツで最大のものは「大いなる母の木」で約90センチ、しかし「草薙カラマツ」や「竜眼の松」などは約130センチもあるのです。そしてそれらの巨木たちの姿は個性的すぎて、とても建築材には使えません。産地で植林されている、通直な遺伝子のカラマツから採られた種から育てられた通直なカラマツしか見たことのない方々に、本当の生命力とはどういうことなのか、個性とは生命エネルギーの現れであるということを紹介したいと思います。また地球生命40億年の歴史を振り返れば、生命が新しい空間に進出するためには、常にごく一部の固体が、突出した個性を、勇気を持って発揮したことにより新たな世界に適応でき、私たちは進化してきたということを思い出してほしいと思います。

ストレスを溜め込んで早死にするくらいなら、個性を伸ばして長生きしたほうがいいとは思いませんか?

だから私たちは嬬恋村インタープリター会で、存分に個性を発揮して、長寿と健康を獲得し、そして自然体験活動の推進により、新たな持続可能な社会の構築を進めて行きたいと思います。

事務局長  木村道紘

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